どうもヨシヒサです。
新車が納車されるまでには何人もの人が関わって届けられています。
今回は新車がお客様の元に納車されるまでの行程について書いていきたいと思います。
今回のルートは私が働いていた陸送会社で新車を扱っていたメーカーの車のルートを説明します。
※途中までの私が働いていた陸送会社が関わるところまで(1.2.3.)はあくまで推測される行程になります。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
用語説明 自送・・・自動車を人が運転して移動させること。
・自動車がどういう行程で運ばれてくるか
がわかります。
1.自動車工場で完成検査が終了した後自動車を自動車工場内で完成車駐車場に自送
自動車工場で自動車の組み立て・完成検査が終了した後に工場内の完成車駐車場に運転して自送(※自動車を人が運転して移動)します。
2.自動車工場内の完成車駐車場からキャリアカーに載せて港まで輸送
自動車工場内の完成車駐車場から運転してキャリアカーに載せて港にある、メーカーの駐車場まで自動車を運びます。
3.港のメーカー駐車場から岸壁に自送し自動車専用船に積み込み
港内にあるメーカー駐車場から岸壁に運転して自送し降し場所別に自動車を自送し自動車が船に積み込まれます。
4.港到着後自動車運搬船から自動車を岸壁に降ろす
ここから私が働いていた陸送会社では関わっていたのですが、
港から船に乗り込み船の中は何層かに分かれていて隅々までギッシリと、とめられている自動車を端から一台ずつ降ろしていきます。
そもそも端から出ていかないと車に乗り込むことすら出来ないくらい隙間なくとめられていて積み込みドライバーのすごさをいつも感じます。
積まれているところはサイドミラーを畳まれた状態で拳分くらいしか空いていませんので、サイドミラーを開けると隣の車に当たる距離です。
そのためサイドミラーは開かず目視で確認しながら船の中は運転しています。
一台ずつ乗車し運転して港に降ろして船に乗り込みまた降ろしてを岸壁で注文車と在庫車を振り分けながら繰り返していきます。
担当地域の降ろし分すべての自動車を降ろし終わると次の作業に移ります。
5.港の岸壁からメーカーの納車整備センターまたはメーカーの在庫車駐車場に自送
次は先ほど降ろした岸壁の自動車を注文車はメーカーの納車整備センターに、在庫車はメーカーの在庫車駐車場に仮ナンバーを付けて自送します。
港内にメーカーの駐車場があればそちらに自送すると思いますが、
このメーカーは納車整備センターが港のすぐ近くにありそちらのプールに自送するようになっていました。
港のすぐ近くですが一般の公道を走行する必要があるため仮ナンバーを取り付けて決められたルートを走行して自送します。
公道を走行する際に当然制限速度を守りゆっくりと隊列を作って走行するようにいわれていましたが、
今は知りませんが私がいたころはベテランドライバーを含めみんな早く帰りたい気持ちからかレースさながらの運転でとばして自送していましたw
新車を購入して慣らし運転して大切に乗ろうという方もいらっしゃると思いますが、
納車前にここまでとばされては慣らし運転しても無駄なんじゃないかと思うくらいの感じで運転していました。
在庫車は納車整備センターよりさらに遠くにあるところに仮ナンバーをつけて自送していました。
在庫車の中のタイプが売れるとそこから納車整備センターに仮ナンバーを付けて再び自送して納車整備が行われます。
その分走行距離も多く走っていることになります。納車整備センターの時点で多少の違いはありますが走行距離はだいたい注文車で3・4キロ在庫車は1度遠くの駐車場に駐車していた分多くなり12・13キロくらいだったと思います。
ですのでそのメーカーの新車の走行距離を見れば注文車か在庫車が例外もありますがわかりますw
6.納車整備センターからディーラー、自動車販売店にキャリアカーに積んで輸送
納車整備センターでオプションやボディーコートなどの整備が終わると納車整備センターからキャリアカーの積んでディーラー、自動車販売店に輸送します。
私の働いていた陸送会社はそのメーカーの納車整備センターの隣にあるので配車メニューに基づき納車整備された自動車をひと回り簡単に傷の確認をしてからキャリアカーに積み込み輸送します。
この時点で傷を見つけた場合には納車整備センターの人に報告しますが、今は知りませんが私がいたころはその車を納車整備センターの人が大抵は傷消し効果のあるワックスを使ったり、磨きなおしたりして傷を消して(見えないようにして?)から積み込みしていました。
1台積みのキャリアカーでは木や枝に当たらないように運転する必要はありますがそれほど気になったりするところはありません。
5台積みのキャリアカーやトレーラーになると高さが4メートルを超えるので街中の街路樹にも山間部の木や枝にも当たらないか気をつけながら運転します。
何故だかわかりませんが傷消し効果のあるワックスはキャリアカーにも積んでいましたw
このようにして新車の自動車はディーラー、自動車販売店に届けられています。
7.ディーラー、自動車販売店でお客様に引き渡し
ディーラー、自動車販売店に到着した自動車はこれまで装着していたビニールのシートカバーや紙のフロアマットなどを外したり、
汚れている場合は洗車したりディーラーオプションの装着、装備品の確認や書類など納車前の最終納車整備作業を終えてお客様に引き渡されます。
以上があるメーカーの新車の自動車がお客様に引き渡されるまでの過程になります。
新車といっても何人もの人が関わってお客様の元まで届けられていることがわかります。
これだけの過程がありますので新車を購入された際には書類やオプション・装備品の確認も大切ですが、
しっかりと傷の確認をすることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
以上、新車が納車されるまででした。